ボディ洗浄料も乾燥の原因に!?肌の「うるおい力」を守るケアに注目
肌の乾燥を招くのはラメラ構造の乱れ?
肌は角質層に覆われていることで体内に蓄えた水分の流出を防ぎ、潤いを維持している。さらに角質層は角層細胞が何層にも積み重なり、その隙間を細胞間脂質が埋めている。この細胞間脂質は水分と脂質が交互に並び層状になっており、この構造がラメラ構造と呼ばれているもの。
ラメラ構造がきれいに整っていることが肌の潤いを保つ条件であり、何らかの理由で構造が乱れると、過度に水分が体外に放出されて肌が乾燥した状態になるのだ。
洗浄成分によってラメラ構造が乱れることを確認
さらに検証を進めた結果、ボディソープの洗浄成分である界面活性剤がラメラ構造に入り込むことで、構造が乱されていることも判明。
ボディソープや石けんの使用は肌を清潔に保つために大切だが、その成分がラメラ構造を乱し、お風呂上がりの急激な乾燥の原因となっていたと考えられる。
潤いを元から逃がさないラメラケアに着目
同社はラメラ構造に浸入する洗浄成分は、分子サイズが小さいために内部に入り込み、角質層のラメラ構造を乱していることを発見した。
そこで、分子サイズの大きな洗浄成分を中心に最適な洗浄成分を探索。ラメラ構造に浸入することがなく、さらにラメラ構造の隙間に入り込んで潤いを補給する成分を配合することで、乱れたラメラ構造を修復する独自技術「ラメランス テクノロジー」の開発に成功した。今後はボディウォッシュを皮切りに、洗顔料や基礎化粧品にも「ラメランス テクノロジー」を応用していくべく研究を続けていくという。
次世代洗浄技術による、外側から与えるだけではない、“内側から整える保湿ケア”に今後は注目が集まりそうだ。
【参考】
※クラシエ
http://www.kracie.co.jp/