専門家が指南、電力供給を安定させるうえで重要な「エネルギーミックス」とは
2018年度に災害や天候の影響で電力供給に影響が出た具体的な事象としては、「北海道胆振東部地震に伴う大規模停電」や「九州電力による再生可能エネルギーの出力制御」などがあるが、これについて尋ねると、「北海道胆振東部地震に伴う大規模停電」については83%、「九州電力による再生可能エネルギーの出力制御」も36%が「知っていた」と回答した。
一方で「電気は発電する量(供給)と消費する量(需要)のバランスが崩れると、広域停電が発生する可能性があることを知っていましたか?」と聞いた質問では、「知っていた」と答えた人が5割台(54%)にとどまり、残り半数近く(46%)は「知らなかった」と回答した。自然災害や天候の影響による停電のニュース自体は知っていても、需給バランスが停電に影響していることまでは理解できていない人が多い様子がうかがえる。
【専門家コメント】岩船由美子氏に聞く、「電力の需給バランス」を保つポイントとは?上記の調査結果をふまえて、今回は「電力の需給バランス」の実態と課題について、日本のエネルギー問題に詳しい、東京大学生産技術研究所の岩船由美子氏にお話を伺った。電気を安定的に供給するうえでは、使う電気(需要)