体内時計が混乱し肥満・糖尿病リスク高「夜遅くに食べると太る」はダイエットの常識ともいえるフレーズだが、このことが正しいといえると、あらためて科学的にも示された。早稲田大学の理工学術院、先進理工学部、電気・情報生命工学科の柴田重信教授(薬理学)らの研究チームがおこなったマウス実験によって明らかにされている。
それによると、夕食の時間が遅いなど、食事の時間間隔が乱れると、体内時計にずれが生じ、その混乱が肥満や糖尿病のリスクを高めていたという。逆に規則的な食事を与えるようにすると、肥満予防につながったそうだ。この研究結果は、11日から京都市で開催される、日本肥満学会でも発表されるという。
(画像はイメージ)朝食時間も重要!研究では、マウスに1日3回の食事を与え、腎臓と肝臓の時計遺伝子の働きを計測、体内時計のリズム形成を調べたそうだ。すると、人間の朝7時、正午、夜7時に食事を与えると、夕食から朝食までの時間が1日で最も長い絶食時間となるが、このように与えた場合、朝食時間で体内時計がリセットされ、リズムバランスが整えられていたという。
一方、昼食と夕食、夕食と朝食の絶食時間がほぼ同じで、均等となる遅めの夕食スタイル、朝7時、正午、夜10時で食事を与えたところ、体内時計のリセットが上手くなされず、混乱するという結果になったそうだ。