昭和初期。今のように自由に旅行に行けなかった時代、新婚旅行のメッカは静岡でした。
静岡に行くのだって、新幹線もなかった時代ですので、それはそれは困難な旅路だったのです。それでも静岡は、常にカップルのあこがれでした。
海が綺麗で、富士山が見えて、お魚がおいしくて、まさに静岡は日本のパラダイスだったのです。
そうして何組もの新婚ホヤホヤのカップルが愛をはぐくんだ街が培ってきた愛への情熱は、今も健在です。そういわれて静岡の街を見渡してみれば、街中ではハートモチーフでできたものが随分多く目に入ります。
商店街を歩いてみたらハートのコロッケが売っていたり、電車のつり革がハートの形になっていたり、植物園の植物がハートにカッティングされていたりと、ハートを探して歩くだけでもかなり楽しめます。
もちろんそれだけではありません。
なにしろ静岡という街は、県をあげて恋愛を応援していますから、一年中さまざまな恋愛イベントでもりあがっています。
たとえば、静岡の自然の中で釣りをしながらバーベキューをする、といった恋活パーティを開催したり、子宝祈願のスポットと富士山を一緒にめぐる、なんてプランを用意したり。