活動20年を経て、ついに全面廃止へ
動物実験を伴う化粧品の製造、販売、輸入がヨーロッパで全面禁止される。実現の日まで1か月である。
ヨーロッパから動物実験を経た化粧品が姿を消す。EUは来る3月11日をもって、動物実験を伴う化粧品の製造はもちろんのこと、輸入することも禁止する。
HAND.comは、動物実験全面禁止までの歴史を振り返る記事を掲載した。
もう動物実験はされていないと思っている人もいるのではないだろうか。しかし、この問題はまだ終わっていないのだ。
EU諸国では、化粧品製造に関わる動物実験の中止を求めるキャンペーンを20年以上前から行っており、一般にも広く認識されている。
人体の安全優先のため即全面禁止という訳にはいかず、実現までには長い年月を必要とした。その時を目前にして感慨深い思いを抱く人は多いはずだ。
イギリスから始まりヨーロッパ全域へ世界中が動物実験廃止の道を
動物実験廃止運動の歴史は19世紀までさかのぼる。1898年、イギリスで動物実験廃止を訴える団体、英国動物実験廃止連盟(BUAV)が設立されたのが始まりだ。
その後、活動はヨーロッパ全域に拡がり、1996年には400万人の署名を集めた。