2014年5月14日 08:00
ゆっくり食べると基礎代謝が上がる 東工大がヒトで証明
(画像はプレスリリースより)
研究概要食べる早さが早いと感じている人が太り気味であること、早食いが過食に原因となり太ることが示されている。一定の食事(カロリー)を摂取した場合に食べる早さが体重にどのような影響を与えるかに関しては明らかになっていなかった。
東京工業大学大学院社会理工学研究科の林教授らのグループは、ゆっくり食べる方が食後のエネルギーが増加することを人で証明した。この成果は、よく噛むことが習慣となればダイエットにつながる期待がもてることを意味する。
研究成果10名に20分安静後、300kcalの食品をあたえ、その食品をできるだけ急いで食べたときとゆっくり食べたときを比較。その結果、咀嚼回数は前者で137回、後者で702回。基礎代謝の1割を占める食事誘発性体熱産生量は前者が7cal/kg、後者が180cal/kg。消化管の血流も後者で有意に高値。
100kcalの食事の場合も同様な結果が得られた。
今後この実験によれば、体重60kgの人が食事を1日3回ゆっくり食べると1年間で基礎代謝を11,000kcalあげることになる、これは脂肪が1.5kg燃焼することに相当する。
噛むことは、唾液の分泌も促し、基礎代謝を上げることから、健康的なダイエットになるという。