出産後の便秘症状および痔の発症を軽減2014年11月13日、ヤクルト本社は、ヤクルト本社ヨーロッパ研究所(ベルギー)が、産後約6週間(産褥期)の女性を対象とした乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」の試験を行ったところ、出産後の便秘症状と痔の発症を軽減したと発表。
研究成果はBeneficial Microbesに2014年11月6日からオンライン版で公開されている。
背景便秘は妊娠中と出産後に抱えることが多い症状の一つ。産褥期には、ホルモンバランスの変化や育児ストレスにより発症頻度が高くなる。
便秘は痔の発症因子と悪化因子であることから、便秘症状の緩和は痔の予防に有効とされている。
研究内容試験は自然分娩で出産したベルギー在住の女性40名を対象に行われ、無作為に20名ずつを「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」飲用群とプラセボ飲用群に分けた。
投与期間は産後5日目から6週間。排便状況、便秘症状、QOL(生活の質)と痔の発症を日誌あるいは質問症に記載。
質問症は複数の設問があるPAC-SYMとPAC-QOLを用いた。症状と状態の程度に応じて5段階(0~4)で評価し、スコアが小さいほど症状が軽い、つまり状態が良いことを意味する。