生薬の成分にダイエット効果、冷えにも効果?
肥満とカロリー消費カロリー摂取量がカロリー消費量を超えるときに肥満が発生する。褐色脂肪組織を増やし、その機能を促進することによって、カロリー消費が増加し、肥満の解消につながる。
FDA(アメリカ食品医薬品局)は、レストランでのメニューや持ち帰り用の食品の目立つところにカロリーを表示することにより、カロリー摂取量が一目で分かり、カロリーの取り過ぎを抑える政策をとっている。
研究内容中国で生薬として使われている黄連の原料であるオウレンキネシスの根茎にはベルベリンが含まれている。
今回の研究では肥満モデルマウスを用いて、ベルベリンがカロリー消費を増加し、体重増加を制限し、低温に対する耐性を増加し、褐色脂肪組織の活性を上昇することを明らかにした。
さらに、褐色細胞組織を活性化させる受容体や遺伝子学的な作用に関する知見も得ている。
ベルベリンベルベリンは日本では塩化ベルベリンがブドウ球菌や赤痢菌の発育阻止作用があることから、下痢止めとして販売されているが医療用医薬品のため医師の処方がないと入手できない。
ベルベリンの苦みには、胃の運動を促進し、唾液や胃液の分泌を亢進させる作用があるので、一般用医薬品の健胃剤や整腸剤の成分として使われている。
海外ではサプリメントとして発売されている。
(画像はイメージです)
【参考】
・NATURE COMMUNICATIONS:Berberine activates thermogenesis in white and brown adipose tissue.
http://www.nature.com/ncomms/2014/141125/ncomms6493/full