2014年8月16日 08:00
若いころに大豆を食べないと更年期障害がひどくなる?
(画像はプレスリリースより)
エクオール産生能力の実態調査」大塚製薬は2014年8月13日、「エクオールの産生能力の実態調査」の結果を発表した。エクオールは大豆イソフラボンから腸内細菌叢によって生産される成分。
調査は2011年6月~2013年12月まで、全国2,094人の13才~89才の男女に対して、尿検査によるエクオール生産の有無を検査。
調査結果腸内細菌叢がエクオールを生産している人の割合は日本・中国・台湾で50%、欧米では30%前後であることがすでに発表されている。これは大豆の摂取量の違いにもとづくと考察されている(内山成人: 更年期と加齢のヘルスケア, 7(1), 26-31, 2008)。
今回の調査では10代でエクオール生産があったのは27%と他の年代に比較して低くなっている。同時に検討した大豆の摂取頻度とエクオール産生能で、大豆の摂取頻度が「あまり食べない」群でのエクオール産生能が26%であったのと一致している。
エクオールの作用エクオールは植物エストロゲンの一種であり、エストロゲン受容体でエストロゲンと競合的に働くが、エストロゲン様作用はエストロゲンに劣る。
更年期でエストロゲンの量が激減して起こる症状に対しては、エストロゲンの代わりに働くことにより、症状を和らげる効果がある。