ビフィズス菌は便秘だけでなくイライラにも効果あり?
ビフィズス菌の機能性消化管障害患者に対する効果2015年1月29日、ヤクルトは東邦大学と共同で、機能性消化管障害を対象に、ビフィズス菌「ビフィドバクテリウム ビフィダム YIT 10347」を含有する乳酸菌飲料の飲用試験を実施し、機能性消化管障害患者の消化器症状および心理症状を改善する効果を確認したと発表した。
研究成果はBioscience of Microbiota, Food and Healthに2015年1月21日から公開されている。
背景機能性消化管障害は、器質的な異常がないにもかかわらず、胃痛や下痢、便秘などの不快な症状が現れる疾患。
最近「機能的ディスペプシア」と保険病名を獲得し、治療薬も保険収載されている。
生命に影響を与える病気ではないが、患者の生活の質が落ちる。慢性胃炎と診断され、薬物治療を受けながら、症状が改善しなかった人には「機能性ディスペプシア」の可能性がある。
ヤクルト独自のビフィズス菌「ビフィドバクテリウム ビフィダム YIT 10347」にはピロリ菌抑制効果、胃粘膜傷害抑制効果、ピロリ菌陽性者における胃不定愁訴改善効果などが報告されている。
研究結果重症の機能性消化管障害患者37名に「ビフィドバクテリウム ビフィダム YIT 10347」