表皮細胞の糖化がシミの発生する可能性を発見2015年2月4日、ロート製薬は、糖化した表皮角化細胞で、メラニン生成の原因となるサイトカインが上昇することを確認し、細胞の糖化もシミの発生に関与する可能性があると発表した。
研究の背景ロート製薬は「再生美容」重点研究テーマに掲げて、基礎研究や素材開発棟の研究を推進している。
糖が脂質や蛋白質に結合することを糖化といい、アンチエイジングの点から注目されている。
ロート製薬は、糖化と肌老化の関係について研究を行ってきたが、今回、表皮の糖化とシミの関係に着目して実験を行った。
シミの原因は、細胞からエンドセリン1やシクロオキシナーゼ2やインターロイキン1アルファなど、サイトカインと呼ばれる物質が放出され、色素細胞の増殖、メラニン生成、樹状突起の伸長を促進することによるとされている。
シミの原因となるサイトカインは表皮角化細胞に紫外線を照射すると産生されることから、紫外線がシミの原因であるとされている。
研究内容表皮角化細胞の糖化により、エンドセリン1やシクロオキシナーゼ2やインターロイキン1アルファのmRNA発現量が増加することを実験により確認。