愛媛大学の研究愛媛大学では、医学部独自の教育プログラムとして「医科学研究」を実施しており、3年次から研究室に配属される。
その中で、愛媛の特産物である「みかん」の血管保護作用を検討したところ、温州みかんと伊予柑で、対照とした水投与よりも優れた血管保護作用があることが判明した。
研究成果は、オンライン雑誌PLOS ONEに2015年2月18日から公開されている。
血管年齢血管は加齢により、硬化することが知られている。血圧脈波といって、心臓から血液が送りだされる時の鼓動が血管液を伝わるスピードを測ることにより、血管年齢を測定することができる。
加齢による効果は微小な損傷や炎症など、様々な刺激を受けることで変化することによる。そのような刺激による血管の変化を血管リモデリングという。
血管リモデリングは、修復という意味ではなく、血管の内腔を狭くし、血管を硬くする作用を指す。
研究成果水、温州みかん10%、温州みかん40%、伊予柑10%、伊予柑40%をマウスに2週間飲用投与して、大腿動脈の肥厚を測定した。
その結果、温州みかん40%、伊予柑10%、伊予柑40%で肥厚抑制効果が見られた。