首とデコルテ、気になる年齢との関係は?
この研究の成果は6月9日、10日に東京で開催された「第36回日本香粧品学会」、24日に大阪で開催の「第68回SCCJ研究討論会」10月31日~11月2日にバンコクで開催される「IFSCC2011Conference」で発表されるそうで、今後ここで得られた結果を活かしたエイジングケア商品の開発が進められるという。
ターニングポイントは2回!研究によると、大きなターニングポイントは2回生じるという。
第1のターニングポイントは40~50代。ネックとデコルテの回復皮脂量を測定すると、どちらもこの年代で大きく減少することが判明したという。
肌色の明るさについても50代から低下。首のしわに関しては、40代を境に本数や深さが急増、顕著な変化が確認されたという。
第2のポイントは50~60代。とくに下顎の形態が大きく変化することが分かったそうだ。二重あごは激減し、逆にたるみが発生する人が急増していた。
皮膚弾力性を測定すると、首の皮膚はデコルテや顔よりも加齢による低下が顕著だと判明したそうだ。また水分量、皮脂量、皮膚血流量なども測定すると、首とデコルテは顔に比べて水分量が多く、皮脂量は少ないことが判明し、皮膚血流量も少ないことが分かった。色みも顔より黄みが強く、ネックが最もくらい色になることが確認されたそうだ。
このことから、首とデコルテのケアには、顔とは異なった対策が必要であることがわかる。
加齢による変化はとどめられるものではないが、それでも適したお手入れで美しさは引き出せる。今回の研究で判明した詳細なデータを活かし、気になる首やデコルテラインにこそ有効な化粧品や手入れ方法が、いちはやく提案されることを期待したい。
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