今回のテーマは、食事とうつ病、地中海料理で発症を予防!?【イケドクOL診療所】
徳増先生
ヨーロッパ全体の中でも年齢調整自殺率が低いといわれる地中海沿岸地域。うつ病の予防には、食生活も関係があると言われるけれど…今回は食事とうつ病の関係について、精神科医の徳増先生から教えてもらいました。
こんにちは。精神科の徳増です。
今回は、食事とうつ病についてお話しさせていただこうかと思います。
うつ病は病院に通い正しい治療を受ければ、治る可能性が高い病気であることが広く知られています。しかし、その予防法についてはあまり論じられていません。
地中海沿岸諸国では、ヨーロッパ全体と比べて年齢調整自殺率が低いことをご存じでしょうか?地中海料理は、豊富なオリーブオイル、魚介類、ナッツ類、野菜、果物を使うことが特徴的ですが、ヨーロッパ15の国の自殺率を比較すると、ギリシャやスペインなど、オリーブオイルを多く摂取する国ほど自殺率が低いことがわかっているのです。
気候条件、民族性、失業率など、自殺率にはさまざまな要因が関与していますが、食事とうつ病のリスクの関連を調べる大きな研究スペインで行われました。
するとその結果は、「典型的な地中海料理を食べている人ほどうつ病になりにくい」というものでした。
さまざまな考察が可能ですが、一つには、うつ病とメタボリックシンドロームは関係があることが知られていますので、地中海料理はヘルシーで良いということが言えるかもしれません。
食材別でみると、オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)を豊富に含んでおり、抗酸化作用を有します。魚はω-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)に富んでおり、これが中枢神経系の神経細胞膜の流動性を高め、セロトニンの輸送を促進するとされています。木の実や穀類に含まれる葉酸・ビタミンBは、s-アデノシルメチオニンという物質を作り、神経伝達物質の代謝に必要とされています。
これら、不飽和脂肪酸、抗酸化物質、葉酸、ビタミンBなどの作用が組み合わさることでうつ病のリスクを減らすと考えられるでしょう。
最近、日本でうつ病が多いのは、食生活が欧米式に変わったことが影響しているのではないかと考える学者もいます。
食生活は、体だけではなく心の病気にも影響するということでしょうか。
地中海料理、近いうちに日本でもブームがくるかもしれませんね。【PROFILE】
お名前(ふりがな):徳増卓宏(とくますたかひろ)先生
専門科:精神科
年齢:27歳
勤務先:都内某病院
好きな女性のタイプ:母性的な人
初デートに連れていく場所は?:お台場とか…海の見える街
なぜドクターを志したのですか?:大学受験の時に、ふと医者を目指そうかなと思いました
女性たちからイケメンドクターといわれることにどう思いますか?:
純粋にうれしいですね
<2013年7月17日現在>