オイル美容の最先端! アーユルヴェーダのデトックス法「オイルプリング」とは?
オリーブオイルをはじめ、ココナツオイル、アルガンオイルなど、塗っても食べても美容にいいと、空前のブームとなっているオイル美容。そんななか、新たな注目を浴びているのが「オイルプリング」です。オイルでうがいをするだけというデトックス法で、ミランダ・カーさんやアンジョリーナ・ジョリーさん、国内では道端ジェシカさんも実践するというその効果は!?
●歴史あるアーユルヴェーダ発祥のデトックス方法
「オイルプリング」とは、オイルでうがいをする美容健康法。
オイルを口に含むなんて…と、ちょっと斬新すぎてびっくりする人もいると思いますが、この最先端の美容法、もとは古代インドを発祥とする伝統医学・アーユルヴェーダの療法なんです。アーユルヴェーダにはオイルを使ったさまざまな“若返り療法”があり、オイルプリングは「ガンドゥーシャ」という口腔ケア方法。実は長~い歴史を持っているんです。
その効果は、以下のとおり。
・毒素排出
・免疫力アップ(風邪やインフルエンザの予防にも)
・唾液の分泌量アップ(消化促進や味覚向上に)
・口内細菌の除去による口臭・歯周病予防、ホワイトニング効果
・肌ツヤがよくなる
・ほうれい線ケア
・花粉症にも良い
美容だけでなく、健康面でもたくさんのメリットがあり、続けるほどに効果が感じられると言われています。
●朝の寝起きに行うのがベスト
オイルプリングはどの時間帯に行ってもOKで、1日に何回しても良いと言われていますが、ベストは、朝起きたとき。寝起きの口の中は、かなり細菌がふえて不衛生な状態なので、そのときにデトックスすると良いそう。
朝は忙しくてできないという人は、空腹時に行うのがおすすめです。
【オイルプリングのやり方】
(1)舌にたまったコケ状の汚れを除去しましょう。専用のクリーナーやスプーンで優しく汚れをそぎ取る感じです。
(2)オイル大さじ1(15cc)を口に含み、口内全体にオイルを広げます。
(3)唾液が出てきたら毒素を排出しやすい環境が整ったサイン。口の中でオイルを転がすように圧をかけて歯の間すみずみまでオイルを行きわたらせます。
(4)オイルが水っぽくなってきたら、ぶくぶくうがいをスタート。最後にがらがらうがいをすると喉のケアにもなります。
(5)約10分間続けたら、ティッシュなどにオイルを吐き出しましょう。
(6)お湯で口をすすいで終了。
アーユルヴェーダでは、一度温めた白ゴマ油を自然に冷ましたものを使用しますが、オイルプリングはピュアな植物系オイル(オリーブオイル、ごま油、ココナツオイル、ナッツオイル、アボカドオイルなど)を使います。
ちなみにミランダ・カーさんや道端ジェシカさんはほんのり甘く、ダイエット効果もあるといわれるココナツオイルを愛用中だそう。
●オイルプリングのルールは?
とっても簡単なオイルプリングですが、いくつか注意したい点があります。
1つは、絶対に飲み込まないこと。
うがいをしたオイルには、毒素がいっぱい含まれていますから、そのオイル飲んだら元の木阿弥です。
また、オイルを下水に直接流さないという環境への配慮も欠かせません。ティッシュや新聞紙、ポリ袋などに吐き出しましょう。
酸化していないオイルを選ぶことも大切です。開封してから時間の経ってしまったオイルは使わないようにしましょう。できればオーガニックなど上質なものを選んで。
オイルプリング後、お湯で口をゆすいでもスッキリしないと感じる人は、自然塩を溶かしたお湯にしてみてください。
続けていると歯磨きとはちがう爽快感があり、顔の筋肉が鍛えられ、ほうれい線が目立たなくなるだけでなく、フェイスラインがシャープになったという人もいます。
朝は忙しいし10分間が長くて続かないという人は、5分程度から始めたり、寝る前など、やりやすい時間帯に行ってみてくださいね。
<文/ビューティジャーナリスト水野みすゞ>