産後に「うつ?」と感じたら、まずどこに相談すればいい?
いつ、誰が「うつ」になってもおかしくない。私たちはそんなストレスの多い現代社会を生きている。だが、いざ自分が「うつかもしれない」と感じたときに、一体どう対処すべきかわからないという人が圧倒的に多いだろう。
自らも過去に産後うつを経験。それがきっかけで一般社団法人メンタルヘルス協会認定の「上級心理カウンセラー」資格を持つメンタルサポート研究所認定講師 今村範子さんに、「うつ」状態に陥ったときに取るべき行動について話を聞いた。
「イライラ」と「うつ」の違い、どう見極める?
「一時的な憂うつやイライラと違って、“うつ病”は状態が進むと心身にさまざまな不調が現れます。食欲がなくなる、体がだるい、疲れやすい、あらゆることがひどく面倒に思える、頭が重く感じる、動悸やめまいがする、日中のひどい眠気、不眠、胃の不快感、便秘、性欲がなくなる…などの症状が続くときはうつ病を疑っていいでしょう」(今村さん 以下同)
感情面でも顕著な動きがある。ふとしたときに涙が流れる、朝起きたときに強い不安を覚えるなどの症状が現れる人もいるという。
一見すると、PMS(月経前症候群)ともよく似ているが、PMSが一時的なものであるのに対して、長期に渡って症状が続くのがうつ病の特徴だ。