子どもが熱性けいれんを起こした! どう対処したらいい?
・けいれんの様子を観察する(目の向き・手足の動きに左右差はあるか、ガクガクしているのか、つっぱっているのか)
「このとき、お子さんが舌を噛み切ってしまうことを懸念して、口のなかに手を入れようとする保護者の方がいます。通常、けいれん中の歯を食いしばった状態では手は入りにくいものですが、もし入ると強く噛まれてしまう危険があるので入れないでください。発作で舌を噛んで少し出血することもありますが噛みちぎることはありません。ただし、嘔吐して口のなかに吐物が詰まっている場合は、呼吸を阻害しないようにガーゼなどを指に巻いて口のなかからかき出してあげてください」
また発作が収まったら、顔色や呼吸が正常かどうか、子どもの様子に異常がないか観察しよう。発作の後はそのまま寝てしまうことが多いそうだ。
余裕があれば、発作の様子を携帯の動画で記録しておくといい。どのような症状であったかは、後に受診する際に治療の必要のない良性の単純型か否かなどを医師が確認する参考にもなるという。熱性けいれんの多くが治療のいらない単純型だが、重篤な疾患が潜むケースがまれにあるため、念のため特に初めてのけいれんのときには受診をした方がいいそうだ。