オーガニックは安全で食品添加物は危険?それって本当?
妊娠中や子育て中のママのなかには、「できるだけオーガニック食品を使いたい」、「食品添加物を含む食品は避けたい」と、食品の安全性を気にかけている人も少なくないのでは?でも、ちょっと待って。そもそもオーガニックが健康によくて、食品添加物は体に悪いものなのでしょうか?詳しい話を近畿大学教授・有路昌彦先生にうかがいました。
オーガニック食品に医学的根拠はない?
オーガニック志向の強い人のなかには、「オーガニック食品は栄養価が高い」と考える人もいますが、実際は…?
「2009年に英国食品基準庁(FSA)の発表により、証明されましたが、オーガニック食品だから栄養価が高くなるといった医学的根拠は特段ありません」(有路先生、以下同)
FSAの発表とは、オーガニック食品の栄養価と健康に与える影響について医学的根拠を調査したもの。調査結果は、オーガニック食品の優位性は認められず、健康にいい影響を与えるほどのものではないことが判明しています。
残念なことに、「オーガニックだから健康にいい」ということにはなりませんが、「オーガニック“野菜”が危険ということもなく、通常の野菜と何も変わらないでしょう。