安易なマネはNG!グルテンフリーダイエットの本来の意味とは?
また、福田先生によると、グルテンフリーが注目を集めた背景には、プロテニス選手のノバク・ジョコビッチ氏が体調コントロールとして、取り入れたことが挙げられるそうです。しかし、同氏の体調が劇的に改善されたのは、「小麦」や「乳製品」にアレルギーを持っていたからなのだとか。
健康な人がグルテンフリーを実践しても、より健康になる確証はなく、むしろ心臓病などのリスクを高める可能性があることを忘れないようにしましょう。
「どんな食事をすればいいのかは千差万別なので、一概にいえることではありません。でも、大切なお子さんのためにも、ダイエット法や健康サプリ、民間療法など、メディア上の流行には惑わされないようにしてください」と福田先生。
グルテンフリーに限らず、「なんとなく話題になっているから」、「有名人がやっているから」、「海外で注目されているから」といった理由で、なんでも試してみるのはNG。気になるものがあれば、事前にしっかり調べることが大切です。
(文・奈古善晴/考務店)
※BMJ2016;357:i2716., JAMA Intern Med2015;357:373-84.