【子どもの歯の健康】フッ素には年齢制限があるって知ってた?
「全身の健康は歯から」といわれるように、歯は人間にとって重要な存在。だからこそ毎日の歯磨きを怠らず、歯の健康を維持している人がほとんどでしょう。子どもの歯も同様で、毎日ブラッシングをしてあげているママも多いと思いますが、そこで気になるのが「フッ素」。歯医者からの指導で、フッ素を使っているけど、子どもの健康に悪い影響がないのか心配…。大手町デンタルクリニックの歯科衛生士・西原奈保美さんに話をうかがいました。
フッ素の過剰摂取は急性中毒や慢性中毒になることもある
「フッ素は虫歯予防に効果的である」といわれている一方で、「フッ素はカラダに悪い」と指摘する人もいます。実際はどうなのでしょうか?
「フッ素には、『歯質強化』と『初期虫歯の修復』、『虫歯原因菌の酸の酸性を抑制』の3つの効果があり、虫歯予防に効果があります。また、フッ素は飲料水や普段の食事のなかにも微量ではありますが、含まれている成分です。
しかし一方で、過剰に摂取してしまうと、急性中毒症状や慢性中毒の症状があらわれることがあります」(西原さん、以下同)
急性中毒の場合は嘔吐や下痢などの症状があり、慢性中毒では歯のフッ素症や骨硬化症などを発症する場合があるそう。