ビューティ情報『【名城大学】スイゼンジノリがつくる紫外線吸収物質を発見 ~天然由来の美容成分として化粧品分野への応用に期待~』

【名城大学】スイゼンジノリがつくる紫外線吸収物質を発見 ~天然由来の美容成分として化粧品分野への応用に期待~

このラン藻は、古くから食用利用されてきた歴史があり、江戸時代から続く「遠藤金川堂」では独特の乾燥方法を確立し、板状の乾燥ノリとして秋月藩に献上していました。現在でも高級食材として流通しています。また、スイゼンジノリがつくる多糖類は保水力に優れ、「サクラン」として化粧品などに応用されています。

【名城大学】スイゼンジノリがつくる紫外線吸収物質を発見 ~天然由来の美容成分として化粧品分野への応用に期待~


光合成微生物であるラン藻は、太陽光と大気中の二酸化炭素をつかって様々な有機化合物をつくり出します。そのうち、 紫外線を吸収する物質は、サンスクリーン剤(日焼け止め)に配合可能な天然由来の美容 成分として応用可能です。 マイコスポリン様アミノ酸( MAA 注3) やシトネミンという物質がこれまでに 発見 されており、 MAA は既に化粧品原料として流通しています。私たちは、日本固有のラン藻であるスイゼンジノリに、このような物質が含まれているかを調べました。

2.研究内容及び本成果の意義
サクリピンの発見
本研究では、スイゼンジノリから 2 つの紫外線吸収物質を単離し、それらの化学構造を決定しました(図2)。
これらの物質は、脂肪酸を前駆体とするオキシリピン( oxylipin )類 注4) の化合物で、スイゼンジノリの学名 Aphanothece sac rum と oxy lipin からサクリピン( saclipin A およびサクリピン B と名付けました。

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