ビューティ情報『細胞老化が肌のバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させる新知見』

2024年1月31日 11:00

細胞老化が肌のバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させる新知見

これは、表皮を通して逃げていく水分量が増加し、肌の乾燥が引き起こされる状態です。
次に、この原因を探るために、バリア機能に重要なセラミドの解析を行いました。その結果、一般的な遊離型セラミド(NS)と比較し、結合型セラミド(P-OS)が著しく減少することが明らかとなりました(図3 )。結合型セラミドは、角層細胞間脂質と角層細胞を結びつけるバリア機能に必須のセラミドです。これまでも、外部刺激によるバリア機能の低下に、結合型セラミドが関与することを発表(※1)してきましたが、細胞老化に着目した本研究においても、結合型セラミドがバリア機能に重要な役割を果たすことが示されました。

(※1)2023年3月2日発表
『乾燥肌と関わりの深い「結合型セラミド」の新たな可能性を発見』
URL https://www.taisho.co.jp/company/news/2023/20230302001247.html

細胞老化が肌のバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させる新知見


細胞老化が肌のバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させる新知見


【今後の展望】

加齢によって肌のバリア機能は衰え、肌の乾燥も進行してしまいます。この変化に、肌に蓄積する老化細胞が関与し、細胞の老化がバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させることが明らかとなりました。

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