パリコレクションで使用された抗菌/抗ウイルスの次世代フェイスシールドHIRAXの軌跡
ものづくりの力で新型コロナウイルスの感染対策のために何かできないか
自動車部品の金型を中心に手がける創業84年の平岡工業 専務の平岡良介は、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた昨年2月からフェイスシールドの開発を始めました。
抗菌製品技術協議会(SIAA)の認定を受けた高透明フィルムである「リケガード」を使用し、安心・安全に配慮した製品開発に取り組みました。
最初の商品はスポンジタイプで昨年5月に完成し、医療従事者向けに提供を行いました。
ただ初期のフェイスシールドはバンドで頭に巻くタイプのため夏は暑く、額にあたるスポンジにファンデーションがついてしまうといった問題が起きていました。
そこから改良を行うべく、フェイスシールド利用者にヒアリングを重ねて課題や問題点の洗い出しを徹底的に行いました。
(1)メガネタイプの問題点(側頭部・鼻位で固定される)
「熱が逃げにくく曇りやすい」「固定されているので長時間つけにくい」
(2)反射防止加工されていない問題点(一般的なフィルム)
「反射して目が疲れる」「視界が悪くクラクラする」「細かい作業がしにくい」
(3)抗菌・抗ウイルス加工されていない問題点(一般的なフィルム)