セラミド研究会学術集会で北海道大学と共同発表「乾燥肌と関わりの深い「結合型セラミド」の新たな可能性を発見」
研究成果
●外部刺激を受けた肌では、結合型セラミドが顕著に減少していることを発見
今回、当社は、ヒト三次元培養表皮を用いた結合型セラミド量と肌バリア機能の評価系を確立しました。本評価系を活用し、肌が日常的に受け得る紫外線や化学物質(SLS※2)などの外部刺激の肌への影響を評価したところ、肌バリア機能が低下することが認められました(図2)。
図2外部刺激による肌バリア機能への影響
さらに、外部刺激を与えたヒト三次元培養表皮では、セラミドの中でも特に結合型セラミドの量が顕著に減少していることが明らかとなりました。セラミド組成を分析※3した結果、一般的な遊離型セラミドであるNSタイプのセラミドに比べて、結合型セラミドであるP-OSタイプのセラミドが極端に減少していました(図3)。
図3外部刺激による結合型セラミドへの影響*4
NS:遊離型セラミド、EOS:結合型セラミド前駆体、P-OS:結合型セラミド
※2 ラウリル硫酸ナトリウム(Sodium Lauryl Sulfate)、洗剤等に使用される陰イオン性界面活性剤の一種
※3 高速液体クロマトグラフ(HPLC)とタンデム質量分析計(MS/MS)