2024年夏「下痢・軟便に関する調査」を実施。お腹をこわした時、腸内環境の改善を意識しているが、なにもしていない人も多い!?
23.4%でした(上位5位を記載)。「なにもしていない」と回答した方は、症状が治まるまで我慢しているのかもしれません。下痢は、トイレの不安などから、生活に支障がでることもあります。下痢は体内の水分とナトリウムやカリウムなどの電解質が失われるため、スポーツドリンク等を用いて補給することや下痢の原因に応じた薬を用いて、適切な対処を心がけることが大切です。また、下痢以外に吐き気や嘔吐、発熱もある場合や便に血が混ざる場合など、中には速やかな治療が必要な下痢もあります。特に食中毒などの細菌感染で起きた下痢は、腸内の毒素や異物を早く取り除く必要があるため、むやみに下痢止めなどは使用せず、医療機関を受診しましょう。
下痢と腸内環境の変化
下痢の対処として、腸内環境を改善することも大切です。腸に棲息する多種多様な微生物は、腸内フローラと呼ばれ、このバランスを保つことで、健康な状態を維持しています。
下痢が起こると、ビフィズス菌などの善玉菌の減少により大腸菌などの悪玉菌が増殖し、腸内フローラが乱れることがあります。病原菌の腸内への感染による急性下痢症などの一部の下痢症では、腸内フローラが大きく変化し、治癒後も長引くことが報告されています1。