若返りの鍵「マイトリガーゼ」と肌老化の関係を多角的に解明
ダメージによって肌が傷つくと、肌細胞が移動して傷を埋めますが、肌細胞の動きの低下は、傷修復の遅延に繋がります。以上のことから、加齢による傷の修復力低下は、マイトリガーゼの減少が一因となっている可能性が新たに示されました。
図4 マイトリガーゼの減少による細胞移動速度の低下
まとめ
実際の女性の肌で、加齢によってマイトリガーゼが減少することを確認しました。さらに、マイトリガーゼの減少は、コラーゲン減少、細胞の老化促進、修復力低下、といった肌を老化させる原因となることが示されました。これらの発見から、若返りの鍵であるマイトリガーゼの活性化により、肌老化を抑制できる可能性が期待されます。
当社は、健康で美しくあり続けたいと願う生活者の方々に向けて、これからも美しい肌に繋がる先端の美容研究を進め、その研究成果を皆様にお届けしてまいります。
◆マイトリガーゼ(Mitochondrial Ubiquitin Ligase):
柳茂教授(学習院大学)が2006年に発見したミトコンドリアに存在する酵素。ミトコンドリアにおけるユビキチン化(タンパク質分解の目印)に関わることから Mitochondrial Ubiquitin Ligaseと名付けられた。