自分のワキ汗が不快なニオイを発しているかもと思うと気になるものです。手軽な汗の対処法としては、タオルで拭き取ることや制汗剤の使用などがあげられます。しかし、なんでもないような行為が、逆効果となる場合があるのです。ここでは、汗の拭き方や制汗剤の使い方などについて見てみましょう。
汗を完全に拭き取ってもよいのか
汗のニオイを抑えるための簡単な対処法の1つが、出た汗をタオルやハンカチなどで拭き取ることです。汗を物理的に取り除けば、ニオイの発生を防げるというわけです。しかし、汗を完全に拭き取ることがよいとは限りません。
汗の役割とは
気温が高いときに、汗が流れ出る理由は体温調節のためです。
気温にともなって体温が上昇すると、体温調節機能が働き、身体の温度を下げようとします。具体的には、血流を増加させて循環をよくし、高温の血液を外気に触れる皮膚表面近くで放熱させます。さらに、それと同時に行われるのが発汗です。汗の水分が気化することで、皮膚表面の温度が下がります。血流増加と発汗が相互に作用して、効率よく体温を下げることができるのです。
拭き取りすぎのデメリット
汗は体温を下げるという役割を持って流れているため、目的を果たさないうちはすぐに止まらない可能性が高いと考えられます。