妊娠線は、日常生活に支障をきたすようなものではありませんが、跡が残りやすいため、妊娠中の悩みの中でも多いといわれています。ここでは、妊娠線の予防について見てみましょう。
お腹の妊娠線の原因は?予防できる?
まずは、妊娠線ができるメカニズムを知ることから始めましょう。妊娠線は、妊娠にともなって腹部などにヒビが入ったような線が現れてきます。人それぞれで妊娠線の形状が異なり、8〜9割の人に妊娠線ができるといわれています。
皮膚は、上から順に、表皮、真皮、皮下組織によって成り立っています。妊娠によって急激に体重が増えると、柔軟性に欠ける真皮はその緊張に耐えられず、すぐに裂けてしまいます。その結果、皮膚に亀裂が入ったような線が現れ、表皮がデコボコ状態になります。
妊娠線は、腹部だけでなく、お尻や胸などにも現れることもあり、腹部に現れたものと同様の妊娠線になります。わかりやすくいえば、真皮はもろいけれど、表皮は弾力性があって伸縮機能があり、断裂してしまった真皮に赤紫の線状斑が現れるということです。
妊娠線が予防できるのかどうかについて、現時点では確実に予防する方法は存在しないといわれています。