角質のケアのためには角質が硬くなる原因を知ることが重要です。角質とは、どのような役割を果たしているのか、角質が硬くなる原因について見ていきましょう。
角質とは
皮膚の構造は表皮と真皮に分かれており、表皮は外側に位置して0.2〜0.3mm程度の厚みを持っています。表皮のほとんどは、角化細胞と呼ばれる細胞で構成されていますが、この細胞は表皮のもっとも内側で分裂して成熟とともに徐々に外側に移動していく性質を持っています。このため、表皮は細胞の成熟段階によって層のような構成をとっており、内側から順に
- 基底層(きていそう)
- 有棘層(ゆうきょくそう)
- 顆粒層(かりゅうそう)
- 角質層(かくしつそう)
と呼ばれています。角質層は一般的には0.02〜0.03のきわめて薄い組織ですが、手のひらやかかとの裏などでは厚くなります。
もっとも外側にある角質層の組織がいわゆる角質と呼ばれており、角質となった角化細胞はある程度の期間が経過すると表面からはがれ脱落します。細胞が分裂してから成熟とともに徐々に表面に移動し、角質になってはがれ落ちるまではおよそ45日程度とされていますが、この期間はターンオーバー時間と呼ばれ皮膚のケアなどでもよく使われる言葉です。