角質は表皮の表面に位置し、外部からの刺激から身体を守り、身体の水分を保持する重要な働きをもつ組織です。この角質が硬くなるとどのような症状が起きてしまうのか、日常のケア方法とあわせて見てみましょう。
角質が硬くなる原因とは
角質は、角化細胞がブロックのように並んだ構造をしており、その間を細胞間脂質が埋めています。細胞間脂質は、肌に水分を保持するために重要な働きをしており、細胞間脂質が低下すると角質でキープしている水分量が不足することで乾燥し、硬くなってしまいます。細胞間脂質の低下は肌の病変や乾燥が原因であることが多く、皮脂分泌の低下によるバリア機能の低下も乾燥の原因となります。
また、角化細胞からできた角質が生まれ変わり、はがれ落ちるサイクルをターンオーバーと呼びます。このターンオーバーが正常に働いていないと角質がはがれずに残ってしまい、角質層が厚くなります。これも角質を硬くする原因であり、硬く厚くなった角質は、乾燥とターンオーバーの不調の両方が起こっている状態といえます。
これに加えて、足の裏などは歩行のたびに体重がかかり大きな刺激を受け続ける場所であることから、
と刺激が過剰となり、皮膚の内部を保護する反応があらわれます。