手が動かしづらくなるような感じがしたり、指輪が抜けにくくなったりする手のむくみは、なぜ起こるのでしょう。手のむくみが起こる原因について、くわしく説明します。
むくみとは
医学用語では、むくみは浮腫(ふしゅ)と呼ばれます。人間の身体のうち6割ほどは水分でできているといわれており、その水分の代謝がさまざまな原因により上手く機能しないと、皮膚の下にある細胞と細胞の間にある水分が通常より多く留まってしまいます。その状態がむくみとなるのです。
通常、心臓がポンプのように力強く機能することで、身体の中では、動脈を通して必要な栄養素や水分などをすみずみの細胞まで届けることができます。そして、静脈やリンパ管を通して、細胞内で不要になった水分などを再び心臓へと戻します。しかし、静脈やリンパ管の流れがなんらかの原因で滞ってしまうと、一緒に不要な水分も留まることになってしまい、むくみへと繋がるのです。
むくみを引き起こす原因はさまざまです。立ち仕事やデスクワークなどで同じ姿勢を長時間保たなければならなかったり、お酒を飲みすぎたりすると、むくみを引き起こしやすくなるように、日々の生活の中でもむくみは簡単に起こる可能性があります。