リバウンドで悪化が認められたときには、入院治療が効果的だとも考えられています。
アトピー性皮膚炎を合併する場合には、ステロイド外用薬を中止することで離脱症状だけではなく湿疹の悪化が見られることもあるため、慎重に離脱治療を行うことが必要です。酒さ様皮膚炎の治療において、ステロイド外用薬の外用の中止とともに、以下のような薬物治療やレーザー治療、または光治療が考えられます。
薬物治療
薬物での治療として、塩酸ミノサイクリン(薬剤名)やロキシスロマイシン(薬剤名)などの内服薬や、アゼライン酸外用やメトロニダゾール外用などを併用することが考えられます。その他にも、ナジフロキサシンやクリンダマイシンなどの外用薬が処方されることもあります。酒さ様皮膚炎の発症中は、皮膚のつっぱりなどの症状が見られることもあり、白色ワセリンなどが外用として処方される場合もあります。また、ほてりが強く出る場合には冷却することで症状が緩和されるといわれます。
レーザー治療、光治療
顔面の皮膚に細かい血管が現れる症状は薬での治癒が困難だといわれます。
その場合の治療法として、pulsed dye laserやintense pulsed lightなどの治療が効果的と考えられます。