漢方でみるアトピーの原因
アトピーが発症する要因には、体質的な要因と環境的要因があるといわれ、体質的な要因としては、アトピー素因があることや皮膚バリアの低下が考えられます。また、環境的要因には、アレルゲンと呼ばれるアレルギーを起こす物質の存在や化粧品やシャンプーや石けんなどの洗浄剤、衣類などの外部刺激、睡眠不足や疲労、ストレスなどがあるといわれます。アトピーの原因には、年代によっても変化があると考えられ以下のような特徴があります。
乳児期
乳児期の胃腸は、消化吸収が弱いためミルクや母乳を吐いたり、便秘や下痢をしたりしやすく消化力の弱さからタンパク質がアミノ酸に分解することができないといわれます。そのため、未消化で分子の大きい物質がアレルゲンになっていると考えられます。また、乳児期は肌が弱いことや免疫機能が整っていないことも原因のひとつになっているといわれています。つまり、乳児期のアトピー性皮膚炎においては、未発達の未熟さが原因になると考えられています。
幼児期〜小児期
幼児期から小児期は体の機能の発達してくるため、アトピー性皮膚炎が新たに発達することが少ないといわれる時期です。
発症する場合の主な原因としては、ハウスダストや胃腸の弱さからくる食物などが考えられます。