アトピー性皮膚炎は、多くの場合、子供のころに発症しますが、身体の成長にともない思春期を迎えるころには治るといわれています。しかし、症状が慢性化すると大人になっても改善されず、再発することがあります。ここでは、大人のアトピーの特徴について見てみましょう。
大人のアトピーの原因
大人のアトピーの原因は、以下のことが原因と考えられます。
- アレルギーの原因物質
- 石けんや化粧品
- 細菌などの刺激物に触れたこと
- 汗をかいた状態でそのまま過ごす
- 炎症部分をかきむしる
また、アトピーの原因は一つではなく、免疫反応に過剰に反応するアトピー要素をもつ体質や、皮膚のバリア機能の低下など、いくつかの原因が重なり合って発症すると考えられています。その他、大人のアトピーは、ストレスや生活習慣が関係していることも特徴です。
不規則な生活や偏った食生活を続けると、皮膚の新陳代謝が正しく行えず、外部の刺激から身体を保護するバリア機能が低下してしまいます。さらに、不安、緊張、不満などの精神的ストレスは、免疫力を低下させるため、アトピーの悪化を招く原因にもなります。
特に、ストレスはホルモンバランスを崩してヒスタミンという物質を増やし、知覚神経に働きかけて神経ペプチドなどの神経伝達物質を放出することで、皮膚の炎症が強くなると考えられています。