ステロイド外用薬は、効き目の強さで5段階に分かれており、軟膏、ローション、テープなど薬の種類もさまざまです。
ステロイド外用薬を選ぶときは、症状の程度、身体の部位、年齢などに考慮して選択し、症状が改善してくると薬の変更が検討されます。タクロリムス外用薬は、過剰に起こる免疫反応を抑える働きがあるとされ、ステロイド外用薬で症状が改善しない場合や、ステロイドの副作用が心配されるときに選択されることがあります。また、内服薬で使用される抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬には、炎症を抑えてかゆみを止める効果が期待できますが、内服薬だけでアトピーの改善は難しく、補助的に外用薬と組み合わせて使用されることが多いようです。
大人のアトピーの再発について
大人のアトピーは、子供のころに発症し、成長するにつれて治っていたものが再発するケースが多く、再発後は治りにくいことが特徴です。大人になってアトピーを発症した場合は、薬物療法として主にステロイド外用薬を使用し皮膚の炎症を抑え、症状が改善してくると保湿剤に切り替える治療が行われます。そして、アトピーが再発した場合は、再びステロイド外用薬を使った治療を行うことになり、根本的な改善は難しく、ステロイド剤の副作用を引き起こす可能性もあります。