マラセチア菌は頭皮の常在菌ですが、異常に増殖することで脂肪酸を生み出し、この脂肪酸が頭皮に炎症を起こします。これによりバリア機能の低下、ターンオーバーが乱れを招き、フケを発生させます。ベタベタとしたフケになるのは、ホコリや垢(あか)が皮脂や汗と混じるためです。
マラセチアが異常に増殖すると、かゆみをともなう炎症や湿疹、かさぶたができる「脂漏性皮膚炎」になってしまう可能性もあります。ひとたび脂漏性皮膚炎になってしまうと、治りづらく、悪化しやすいため、皮膚科での治療を受ける必要があります。
乾燥から頭皮を守るには保湿が重要
頭皮の乾燥が進むと、かゆみやフケの他にも、湿疹や抜け毛などのさまざまな頭皮トラブルにつながります。頭皮を乾燥させないために、以下のような対策が必要です。
- 洗髪方法やシャンプー剤を見直す
- 頭皮を保湿するローションを使う
- 帽子や日傘を使用し、紫外線から頭皮を守る
- 乾燥する季節は加湿器などを活用する
- 睡眠不足の解消など、生活環境を見直す
上記の中でも、毎日のケアとして行う洗髪方法やシャンプー剤を見直すことは重要です。
頭皮の保湿に効果のある正しい洗髪方法
頭皮のうるおいを守りながら洗うには、熱すぎるお湯や洗浄力の高いシャンプーを避け、やさしく洗うことが大切です。