老化を止める「若返りタンパク質」DEL-1とは?今日からできるアンチエイジング習慣
新潟大学大学院の前川知樹研究教授が明かした、「DEL-1(デルワン)」に関する最新知見をお届けします。
DEL-1とは? 体内に宿る「老化リセット物質」いま世界の医学・再生医療の分野で注目を集めている「DEL-1(デルワン)」。
骨粗しょう症、腎臓病、認知症、さらにはお肌のうるおいまで、あらゆる老化現象の根本に、このタンパク質の”減少”が関わっていると、最新研究が示しています。
DEL-1は、私たちの体内で自然につくられるタンパク質で、老化した細胞を自死させ、免疫細胞がその残骸をきれいに除去するよう導く「指揮官」のような存在です。
神経系・腎臓・血管・腸管・筋肉・歯肉など、全身の主要臓器で産生され、体の恒常性を保つ重要な働きを担っています。
2009年にDEL-1が発見され、前川教授は2014年から研究を開始、2015年以降は世界の研究者たちがDEL-1と多くの疾患との関係性を次々と明らかにしてきました。
注目すべきは、人間は36〜40歳を境にDEL-1の産生量が急激に落ちるという事実。
これが「なんとなく疲れやすくなった」「肌がくすんだ」「骨密度が下がった」という、あの “アラフォーの壁” の正体かもしれません。
DEL-1とアンチエイジング、全身を若返らせる可能性
・歯茎が腫れやすくなる
・目がパサつく(ドライアイ)
・肌が乾燥してかゆくなる
・傷が治りにくい
・疲れが取れない
これらはすべて、DEL-1不足のサインと考えられています。
逆を言えば、DEL-1が豊富な人ほど肌のうるおいが保たれ、骨密度も高く、血管の柔軟性も維持されやすいということ。
研究では、DEL-1が増えると血管の硬化要因が低下し、血圧も下がることが確認されています。
さらには多発性硬化症(MS)の抑制、加齢黄斑変性の原因物質の減少、関節炎の炎症ブロック……と、その可能性は全身に及びます。
ひとつの臓器のDEL-1が減ると全身のDEL-1も連鎖的に減少するため、DEL-1を十分に産生できる環境を整えることが、フレイル(加齢による心身の衰え)予防の鍵になると前川教授は語ります。今日からできる!DEL-1を増やす「生き方習慣」
40〜50代の男女を対象にした実験では、2つのシンプルな習慣を1カ月続けるだけで、DEL-1量が約1.5倍に増加したことが報告されています。
ウォーキング(1日1時間)とアマニ油(1日大さじ1杯)、これだけです。
アマニ油はオメガ3脂肪酸を豊富に含み、熱に弱いため調理には使わず、みそ汁や納豆にかけるのがおすすめ。
納豆と組み合わせることでタンパク質とともに吸収され、胆汁の分泌も促進されて効率よくオメガ3を取り込めます。
「DEL-1年齢」は暦年齢とは無関係で、環境と習慣次第で1カ月で変化が起きるといいます。
これはつまり、アンチエイジングに「遅すぎる」はないということ。
来年には人体での治験も始まる予定で、再生医療の現場でも大きな転換点を迎えようとしています。体の内側から若さを取り戻す「DEL-1ライフ」、今日から始めてみませんか?