ウィズコロナの今増えている口腔ケアのニーズ 歯科衛生士の2~3人に1人が「口臭、矯正、歯の食いしばりに関する相談が増加」と回答 コロナ禍前後における口腔ケアニーズの変化に関するアンケート調査を実施
■予防歯科先進国のオーラルケア事情
フィンランドのオーラルケア~主役はキシリトール
フィンランドでは、様々な研究のもと、保健センターで歯科医師や歯科衛生士がキシリトール摂取を推進、1970年代より学校や幼稚園などにおいて、食後の子供たちのキシリトールの積極的な摂取が一般的となりました。フィンランドの多くの幼稚園では、ランチの後、先生が園児一人一人にキシリトールタブレットを配布し、みんなで摂取する光景が見られます。そうすることによって、幼い頃から食後のキシリトール摂取の習慣づけをすることができるからです。そして、子供たちを通じて、食後のキシリトール習慣は家庭にも広がっていきました。キシリトールの摂取、特に食後の摂取の習慣は歯の健康を保つ上で非常に重要だと証明されています。
その結果、フィンランドはむし歯がほとんど確認されない「むし歯予防先進国」に変貌を遂げました。
COVID-19は私たちの生活を一変させ、ここフィンランドでも手指の消毒やマスク着用が推奨されています。そういった状況下でも、フィンランドでのキシリトール摂取の推進に変更はありません。
キシリトール、特にガムやタブレット摂取は唾液分泌につながり、唾液が免疫力を高めるのに役立つことは、国民には当たり前のように認知されているからです。