老化抑制に重要な長寿遺伝子「SIRT1」の活性化に欠かせない「NAD+」の量を増やす2つの植物エキスを発見 ~第44回日本分子生物学会年会にて発表~
さらに、HOTAIRを減らすとmiR-34aが増加したことから、老化した皮膚細胞では、HOTAIRが減少し、miR-34aが増加することで、NAD+が減少することが分かりました。
よって、miR-34aは老化を促進し、HOTAIRは老化を抑制するはたらきがあることが明らかになりました。
研究成果2
3. NAD+を増やす植物エキスを発見
有用な植物エキスの探索を行ったところ、ローマンカモミールとジャーマンカモミールから抽出したエキスには、HOTAIRを増やし、miR-34aを減らすことで、NAD+を増やすはたらきがあることが分かりました。皮膚細胞のNAD+を増やすことで、長寿遺伝子SIRT1を活性化させ、若々しい肌へと導く効果が期待できます。
研究成果3
■ローマンカモミール(画像左)
キク科カミツレ属 和名:ローマカミツレ
ヨーロッパ原産の多年草。リンゴのような香りで水蒸気抽出することで精油としても用いられます。
■ジャーマンカモミール(画像右)
キク科シカギク属 和名:カミツレ
ヨーロッパ原産の一年草。民間薬として古くから親しまれ、ハーブティーとしても飲まれています。
ローマンカモミール/ジャーマンカモミール
【今後の展開】
ローマンカモミールとジャーマンカモミールの植物エキスには、お肌の老化を予防し、ハリのあるつややかな肌へと導く効果が期待されます。