2022年5月17日 14:00
余暇に軽い身体活動が多いほど健診結果が良好 -活動量の実測データに基づく世界初の知見-
【ポイント】
●オフィスワーカーでは仕事中ではなく、余暇(平日の仕事前後の時間)に体を動かすことが良好な健診結果※1と関連することがわかりました。
●その際、運動のような高強度の活動よりも、低強度の身体活動※2が多いことの方が良好な健診結果と強く関連することがわかりました。
●具体的には、統計学的予測※3により、余暇の座位行動を30分減らして、低強度の身体活動に充てることで総合的な健診結果※4が13%程度改善すると試算されました。
研究成果のイメージ
【概要】
公益財団法人 明治安田厚生事業団 体力医学研究所(本部:東京都新宿区、理事長:中熊 一仁)が行う明治安田ライフスタイル研究(Meiji Yasuda Lifestyle Study:MYLSスタディ(R)※5)では、オフィスワーカーの1日の座っている時間(座位行動)、体を動かしている時間(身体活動)を活動量計※6で実測し、健診結果との関連性を検討しました。その結果、仕事中ではなく、余暇(平日の仕事前後の時間)の身体活動が多いことや座位時間が少ないことが良好な健診結果と関連することがわかりました。また、意外なことに良好な健診結果と強く関連したのは運動のような高強度の身体活動ではなく、ゆっくり歩行や家事などの低強度の身体活動でした。