ビューティ情報『真皮幹細胞が分泌するエクソソームの変化が肌のコラーゲン産生に関わることを発見』

2022年8月31日 10:30

真皮幹細胞が分泌するエクソソームの変化が肌のコラーゲン産生に関わることを発見

で、細胞内に含まれるタンパク質やmiRNA※1などをエクソソームに内包して、他の細胞に輸送することができるため、細胞間の情報伝達手段の一つと考えられています。分泌されたエクソソームを取り込んだ細胞では、内包されていたタンパク質やmiRNAによって遺伝子発現など細胞の機能に変化が起こることが知られています。エクソソームは、分泌する細胞によって内包物が変化するため、その作用は多様です。
特に骨髄や臍帯由来の幹細胞が分泌するエクソソームには、組織の修復効果が多く報告されており、再生医療分野への応用が期待されています。このように、骨髄等の幹細胞が分泌するエクソソームの機能は解明されつつありますが、皮膚の幹細胞については、分泌するエクソソームに関する報告は少なく、その機能は不明な点が多くあります。

※1 miRNA:21~25塩基長の一本鎖RNA分子。遺伝子の発現調節に関与する。

真皮幹細胞が分泌するエクソソームの変化が肌のコラーゲン産生に関わることを発見

エクソソームの働き

2. 真皮幹細胞が分泌するエクソソームは、線維芽細胞のコラーゲン産生を促進する
真皮幹細胞が分泌したエクソソームを添加して線維芽細胞を培養し、コラーゲン産生への影響を検討しました。
その結果、線維芽細胞はエクソソームを取り込み、真皮の主要成分であるI型コラーゲンの産生が高まることが分かりました。

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