2022年11月16日 16:30
群馬パース大学大学院 木村 朗教授が米国公衆衛生学会グローバルヘルス奨励賞を受賞
群馬パース大学大学院の木村 朗教授は、2022年11月7日(米国東海岸時間)に米国公衆衛生学会加齢健康部門にてグローバルヘルス奨励賞を受賞しました。
APHA加齢健康部門国際保健賞受賞
これまで、長寿地域で寿命の延伸と健康寿命の延伸は比例すると考えられてきました。ところが、ライフスタイルがなかば強制的に変更を余儀なくされた沖縄県では、早くから、寿命の延伸と健康寿命が必ずしも一致しない例が多く見られました。そのライフスタイルの更新の影響がどの世代から出現するか不明でしたが、詳細なインタビューと身体機能測定を幅広い世代で実施することで、健康長寿の短縮が75歳あたりに出現したことを世界で初めて実データを分析して示しました。
沖縄県健康寿命短命化予測モデル
■受賞経緯
かつて「世界一の長寿村」であった日本の沖縄県大宜味村の健康長寿が危機に曝されている状況を長期間継続調査する中で、生活様式の異なる世代において健康余命が短くなる可能性を予測して警笛を鳴らしました。これまで、実際に生活様式の違いが健康寿命を短くするかは不明でした。そこで、生活様式の違いが及ぼす健康寿命への効果を明らかにするための分析を行いました。