2023年1月20日 14:00
海外でメンタル疾患に好評の治療“ケタミン点滴”を行う日本初のケタミンクリニックが名古屋にて開始
治療抵抗性うつ病などのメンタル疾患に対して、海外で脚光を浴びているケタミンクリニックが日本で開始されることになりました。(名古屋麻酔科クリニック所在地:愛知県名古屋市)
うつ病の現在の治療に満足してますか?
「ケタミン」という名前をどこか聞いたことがありませんか?
医療従事者の方なら全身麻酔の注射剤や、がんの痛みに使う点滴薬などと言われるかも知れませんが、一般の方なら有名人がたまに薬物使用で捕まってるときに聞く幻覚剤ではないかと。
その薬は同じものなのですが、いま海外ではメンタル疾患治療の画期的な薬として脚光を浴びています。
ケタミンは、1960年代にミシガン大学の医師によって、処置のため鎮静させるための薬剤として開発されました。その後、手術室での手術の際の全身麻酔薬としてしばらく使用されていました。現在では手術麻酔薬としては一般的にあまり用いられなくなってきましたが、緩和医療などではモルヒネなどのオピオイド麻薬性鎮痛剤が効果がなくなってきた時などの最後の切り札的な鎮痛薬として今でも使われています。
そして注目に値することは、過去数十年にわたる研究により、ケタミンが治療抵抗性うつ病の治療選択肢としての可能性が示されたことでした。