“最も暑い夏”をふまえた気候変動と健康被害の意識調査 71.1%が「地球沸騰化時代が到来」を実感 子育て中の男女57.6%が、今年の夏の暑さに子どもの健康を危惧
外では蚊にも刺されます。日本でも蚊の媒介による新たな感染症流行の危険性が高まっています。そして、日本は、大気汚染による死者はこの20年でOECD加盟国最悪の1.3倍に増えています。子どもが安全に外で遊ぶことが出来る環境を脅かしています。また、気候変動により良質な食料が手に入りにくくなること、若年者に増えている地球の将来を悲観するエコ不安症だけでなく、周囲の人の精神状態が不安定なことも、大きく子どもの成長に影響します。
まさに、『気候変動対策は子どもの安全保障』です。
気候変動は、地球規模の健康の社会的決定要因、世代間健康格差拡大の原因ともいえます。
収入が少い、安定した職仕事に就けない、新鮮な食料が手に入らない、交通手段がないなどは、自分の努力を超えて健康が大きく害されます。
このことをWHOは健康の社会的決定要因と呼びます。同様に、気候変動による暑い環境、洪水・暴風雨等の災害になりやすい環境、食料が得にくい環境は、自分の努力では超えることが難しく健康悪化を引き起こします。さらにこの気候変動の健康阻害は、次世代へより多くの被害を出し、世代間の健康格差を引き起こします。
気候変動対策が出来る最後の10年といわれる2020年代、一人ひとりの努力に依存するではなく、生活のシステムチェンジを含む抜本的な一刻も早い温室効果ガス排出削減が必要です。