続々と明らかになる、MCTの健康作用「日常生活こそ、脂肪の燃焼を高めるチャンス」
そんな日常活動での脂質燃焼率が、MCTを摂取しているとより上がるということが、この研究で判明しました。
◆糖質と脂質で異なる燃焼タイミング!だからこそ、日常生活が脂肪燃焼チャンス
具体的にどの程度の運動量で脂肪の燃焼が高まるか。身体活動や運動の強さが安静時の何倍に相当するかを表す単位として、厚生労働省が定める「メッツ(METs)」という指標があります。
前述の研究は、「2.2METs」という、日常生活と同程度の身体活動強度で活動した際に脂肪の燃焼が高まったと考えられる結果でした。例えば、家での活動としては「皿洗い(立位):1.8」「調理や食材の準備:2.0」「洗濯物を干す・たたむ:2.0」「歩行(家の中):2.0」「身支度をする(手を洗う、髭を剃る、歯を磨く):2.0」などが相当するとされています。
エネルギー源となる2つの燃焼回路
ちょっとしたことでもカラダを動かすと、体内ではエネルギーが消費されます。通常、体内でエネルギー源になるものは「糖質」と「脂質」の2種類がありますが、標準的な体形の方でも、糖質は約2,000kcal、脂質はその50倍に近い、約100,000kcalも体内に貯蔵されているのです。