弘前大学と雪印メグミルクの共同研究講座「ミルク栄養学研究講座」健康ビッグデータ解析より、骨代謝や骨強度は、日常的な牛乳・乳製品摂取と関係することが示されました
牛乳・乳製品摂取が日本人の骨の健康に及ぼす影響に関しては、今後も更なる検討が必要である。
図:低脂肪の牛乳・乳製品の日常的な摂取有無と音響的骨評価値(論文より改変して引用、作図) * P≪図の説明≫
【音響的骨評価値(Osteo sono index:OSI)】
踵骨(しょうこつ:かかとの骨)部分を透過する超音波速度と透過指標によって算出された骨強度を評価する指標である。
若年成人女性の骨強度の平均値(YAM値)と標準偏差(SD)から求めるTスコアと、同年代の骨強度の平均値とSDから求めるZスコアがある。
【左図(箱ひげ図)】
摂取有無によるOSI Zスコアの分布の違いを図示し、摂取ありグループの骨強度値がより高かったことを示している。
【関連リリース】
・ミルク栄養学研究講座の開設
(2023年4月14日:
https://www.meg-snow.com/news/2023/18433/)
【雪印メグミルク ミルク栄養学研究講座につきまして】
本講座では、弘前大学が実施してきた「岩木健康増進プロジェクト」の超多項目健康ビッグデータ解析による健康因子としての腸内菌叢の役割を解明するため、牛乳・乳製品摂取をはじめとする食事パターンと腸内菌叢の関連において集団および個人の健康状態への影響を調べることを目的としています。