キシリトールマイスターセミナー2024開催 米国で報道されたキシリトール研究に対する見解とキシリトールの多量摂取による身体への影響について
レベル近くまで戻った。これは、観察的研究における血漿レベルのキシリトールは、食物摂取ではなく内因性産生/レベルの変動を表していることを示唆している。」との記載がある。
■結果■
キシリトールは主要心血管イベントの発症リスクと関連している。さらに、キシリトールは生体内で血小板反応性と血栓形成の可能性を高めた。キシリトールの心血管安全性に関する研究が必要である。
当該論文に対する、当研究会の所感は以下の通りです。
観察研究と基礎研究から、血液中のキシリトールが主要心血管イベント(MACE)と関連していることは明らかです。ただし介入研究の結果から、心血管イベントと関連するキシリトールは内因性(体内で産生される)キシリトールであることは明白でした。
非常に多量と考えられる30mgのキシリトール(論文中では通常考えられる摂取としています)を2分以内で摂取したとしても、数時間で血液中のキシリトールは摂取前のレベルに戻っていることから、う蝕予防や口腔保健のためのキシリトール摂取が重篤な心血管イベントのリスクとは考えにくい。論文中でも、観察研究の血液中キシリトールは内因性であることは明記されています。