“口腔ケアの専門家に聞く!”インタビュー第2弾を公開 「舌を磨く習慣」について、大学病院歯科医師として知らせたいこと!
ドライマウスなどで、舌乳頭が萎縮して平滑になってテカテカしているような状態や、舌磨きをすると痛く感じる場合は、やはり避けるべきでしょう。そういう方はそれほど多くはないのですが、やり過ぎてしまうということもあるので、そこは、気を付けていただきたいですね。
(2) 舌ブラシによる舌磨きは、どのタイミングで行うのが良いか?
Q:舌ブラシを使った舌磨きですが、一般的に夜、歯を磨いた後に、舌磨きをする、という方が多いと聞いでいますが、朝晩やった方が良いのでしょうか?
伊藤先生:私の考えとなりますが、舌苔がたくさんついてしまっている、という方でなければ、1日1回で良いと思います。何度も言うように、磨き過ぎは避けてほしいです。またタイミングですが、歯磨きは一般的に、「食後必ず」と言われていますが、舌磨きに関しては、どの時間帯で行えばいいか、どの程度の力で行えばいいか、何回こすればいいかといった数値的なデータなどが、論文等でまだ発表されていないのです。ですので、現段階では、治療されている先生が、患者さんの状態を見て、回数などそれぞれお話しされていると思います。かかりつけ歯科医院で相談することをお勧めします。