日本の歯科医師たちによる、カンボジア国内の子どもたちの虫歯を減らすプロジェクトが2024年11月に発動!~カンボジア政府と協力して、虫歯のない世界を目指す~
そんなカンボジアの子どもたちの多くが「虫歯」という問題を抱えています。2023年の政府保健省の発表では、6歳児の20本ある歯のうち虫歯、欠損、充填歯(dmft)の平均数は9本。日本における1.81本からは大きくかけ離れています。小学生の93%以上が虫歯を経験しており、そのうち治療を受けた子どもは5%未満とも言われています。虫歯によって、痛みや食事困難を引き起こすだけでなく、子供の成長や学習にも影響を与えていると同発表には記されています。
地方の小学校では上下水道もありません
◆NPO法人Brush ASIAとは
アジアの虫歯を減らすべく2024年に有志の日本人歯科医師11名によって立ち上がったNPO法人Brush ASIAは、こうしたカンボジアの状況を受け、カンボジア政府と協力して活動を開始することとなりました。真のターゲットは地方郊外の農村地区の虫歯を減らすこと。しかし、カンボジア政府保健省の役人からの話によると、まだ医療に対して予算が大きく賄われないこと、また地方の行政が口腔衛生に対して興味を持っていないことが問題として挙げられています。
10年にわたるカンボジア政府保健省との議論の結果、まずは首都プノンペン近郊でイニシャルプロジェクトとして虫歯を減らす活動を行い、その結果を持ってカンボジア国内に広めていくことが目標と定められました。