スポーツを観るとこころが元気に!現地観戦はもちろんメディア観戦でも―世界初!スポーツ観戦の長期的な健康効果を解明―
一方で、メディアでの観戦頻度が多い人ほど、高血圧や糖尿病などのリスクが高い傾向が見られました。メディアでの観戦による潜在的な健康リスクには注意が必要ですが、今回の研究から、スポーツを観ることで良好なメンタルヘルスや生活習慣が得られる可能性が示されました。
※MYLSスタディは、公益財団法人 明治安田厚生事業団の登録商標です。
<背景>
国民の約70%もの人が何らかのかたちで東京2020オリンピック・パラリンピックを観たといわれており(株式会社アイスタット調べ)、多くの人がアスリートの優れた技術や情熱に心を動かされ、スポーツ観戦に熱中しています。スポーツ観戦により爽快感を味わった、ストレス解消になった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。
スポーツ実施が健康に好影響を与えることを検証したエビデンスは数多くあります。一方、「スポーツを観ること」の健康影響を調べたこれまでの研究は、横断研究*2や短期的な介入研究でした。そのため、“スポーツを観たから健康になった”のか、“健康だからスポーツを観ている”のかは不明であり、また観戦習慣を持つことで長期的にどのような健康影響があるのかはわかっていませんでした。